(授業紹介)保育内容・健康「現場で生かそう~模擬保育~」 ~1部1年生・2部2年生~
2月に入り後期の授業も終了し、学生たちはホッとしていることでしょう。
今回は、「保育内容・健康」の最後の”授業風景”をご紹介します。
この授業は、『遊び』『生活習慣』『安全』を柱に学びました。
最後の授業は“模擬保育”です。
幼児が目の前にいることを想定し、幼児に分かり易く学びを提供するにはどのような言葉かけをして、どの様な教材を使って保育を展開するのか、一人ひとりがテーマに向かって実践しました。
その中から、『生活習慣』にかかわる模擬保育を紹介します。
<歯磨きの大切さを知ろう!>
はじめに本屋さんで絵本を探し、虫歯菌が主人公の絵本『むしば一家のおひっこし』を見つけました。
とてもユニークな内容で、歯磨きをさぼる歯?を住処にして、虫歯菌が楽しくパーティをして過ごすというものです。その後、模型の歯形を使った歯の磨き方を指導する、という流れでした。
指導の意図に沿った絵本を探す大変さもありましたが、指導に生かせることは教材研究の楽しさでもあります。手遊びやクイズも取り入れて楽しい保育となりました。
その後は、歯ブラシを使ったはみがき指導です
<アレルギーってなんだろう?>
もうすぐ小学生になる5歳児を対象に、学校給食ではいろいろな食材が使われているが、みんなと同じものを食べられないお友達がいるのは食物アレルギーがあるからなんだよ、という絵本『いっしょのちがうもの』を使って保育を進めていきました。
アレルギーを起こす食べ物にはどのようなものがあるのか、絵に描いて説明し、みんなと違うものを食べるのは命を大切にするためと、一人ひとりの違いを受け入れて一緒に過ごす大切さへと指導を展開していきました。
つぎにアレルギー食物をイラストで紹介します
<ごはんを食べる大切さ>
朝ごはんを食べた子どもと、食べなかった子どもの、園生活の様子を手づくり紙芝居で演じ、好き嫌いせずに何でも食べる大切さを指導していきます。
演じる保育者のエプロンからは、食材を絵にしたものが次々と表れ、パネルシアター方式で視覚的な印象付けをし、子ども参加型の方法がより注目を集める楽しい保育でした。
朝ごはんを食べない子はどうしてかなぁ
朝ごはんを食べる子はどうかなぁ
<手洗いをしよう!>
コロナ真っ只中の今、これまでも手洗いはしてきましたが、なお一層丁寧にすることが求められています。正しく丁寧に手を洗う方法を、ICTを活用して軽快な音楽に合わせ保育者がやって見せます。
手のひら・手の甲・指先・親指など、いつもしていることですが、歌詞に合わせてすることで楽しさを味わいながら覚えることができました。
生活習慣は積み重ねの中で身につくもの、折々に丁寧に確認する指導の在り方の重要性を学びました。
様々な教科からの学びや、これまでの実習経験を思い起こしながら臨んだ模擬保育では、指導の難しさばかりが印象に残るものです。だからこそ様々な工夫への努力に繋がるのです。
実際に幼児の前に立った時には素直な幼児の表現が返ってきて、そのことが保育者の指導を更に良い方向へと導いてくれるのです。
楽しい保育で幼児の成長を支えましょう。
これからの実習など活かしていきましょうね♪